今日はいつものみなさま(消費者)向けではなく
業界向け?のようなお話しですが業界の裏側の話なのでお役に立ててくださいね。
売主さんから売却依頼をいただくと早速販促活動に移ります。
この時
内見希望や買取り希望が入るのですが売却理由は?
と聞く営業マンがおります。
何のために売却理由が必要なのでしょうか?
○事故物件だと困る?・・・そうであれば告知事項ありですよね?
○資金難?・・・それは買い手側には関係ないですよね?
よく抹消ができるか心配とか言い訳する営業もいますが
そんなことも把握できていなければプロとして論外ですし
具体的に気に入ってからでも良いですよね?
○離婚?・・・これも関係ないですよね?
縁起が悪いようなことを言う方もゼロではないですがやはり関係ないですよね?
ではなんで売却理由を聞くのか?
交渉する材料が欲しいだけですね!←これ買取業者に多いんです。
聞き方が下手でチャンスを逃している営業が多いのなんの!
いくらで買うかわからないのにいくらになるか?
なんて答えるわけないのに平気で聞いてきますからね!
依頼を受けた私たちは少しでも高く売却するのが務めです。
いくらで買いたいと意思表示もしないでいくらになるなんて答えられません。
稀にざっくりこの位の金額が上限なのですが交渉はできますか?
この場合の一例で私たちはさすがに無理です。
とお答えするといくらなら?
と食い下がる営業がいますが上限額で無理なのに回答する必要ありますか?
という攻防になります。
売却理由という聞き方をするのであれば具体的に質問を付けて聞くべきですよね?
●お客様が事故物件をすごく気にしているのですがこちらの物件は大丈夫ですか?念のためお聞きしました。
●新婚さんなのでできれば売却理由が離婚じゃない方が好ましいとのことなのですがお聞きしても大丈夫ですか?
●こんな景気だからリストラや勤務先が倒産したらと心配しているのですが
購入物件が資金難だと自分のことのように感じてしまうようなことを言っていたので
差し支えなければ教えていただいてもよろしいですか?
●当社買取業者で少しでも安く購入したいと考えています。
理想は○○円なのですが○○円まではギリギリ行けるかもしれません。
この位の金額で売主様に相談できますか?
(この場合口頭で売主様に打診した後に、稟議で脚下されたなんて言う業者もいるので当社は必ず購入申込をいただいてからにしています。)
聞く理由が明確であればお答えもしますが
(お答えできないことも現実的にはあります。売主様のプライバシーが優先されるとき)
理由が明確ではなければ資産整理(ただの売却)ですとでしかお答えできません。
当社は売主様の大事な不動産を少しでも高く売却することを使命に活動しております。
ただ売れば良いというわけではありません。
信頼してくださった売主様のご期待に応えなければなりません。
よく少しでも高くというと売れもしない高額査定や非常識な売却条件で進めようとする方がおりますが
私たちがいう少しでも高くは物件の魅力を最大限に活かし
相場よりも高い金額でもしくは相場よりも安くならないように
売主様に寄り添い最終的に喜んでいただける取引という意味になります。
高額査定=成約価格ではありません。
高くても売れるもの。高くて売れないもの。安くてすぐに売れるもの。安くてもなかなか売れないもの。
すべてに必ず理由があります。不動産は一物一価です。同じものはありません。
ですから安く売ろうとはしないでくださいね!
無理な価格でも売ろうとしないでくださいね!
査定額は高ければ良いというものではありません。
査定額(現実)を受け入れそのうえで希望額で売り始めるのは戦略として良いと思います。
大事なのは本当に売れる金額であって高額査定ではないということです。
なぜか?
25年くらい前の不動産取引と違い今は情報があふれています。
何が適正かは素人の買主さんでも大体の感覚で分かっています。
だから冷静になりましょう!
こんな話をする不動産営業マンでさえ自宅は高く売れると思い込み
高額査定をしてしまうくらいなので高額査定に魅力を感じることは人として当たり前かと思います。
ではどうすれば?