最近、なんだか20年くらい前のように簡単にキャンセルされる方が増えたように感じます。
ただ、傾向が明らかに違う部分を実感しています。
20年くらい前は社会人になり立ての若い層という印象でした。
最近は70~80代の年配者が圧倒的に増えたような気がします。
以前のような若い方たちはやっぱり辞めた!
というような安易な感覚で悪気ないパターンでしたが
最近は物件が古くなってきたと同時にそこにお住まいだった年配者の住み替えの相談が増えています。
そしてこの年配者の住み替えの場合
今まで長くそこに住んでいた等
引越し経験が少なく現代の審査に納得いかないというようなパターンです。
具体的には保証会社はやだ!
保証人が要るのに何で金払うんだ!
今まで人に迷惑かけてきていないのに何が信用できないんだ!
とてもプライドを持たれたケースです。お気持ちはわかります。
歳は関係なく人様に迷惑かけずに生きてこられた方も
保証料はバカらしくて払いたくないでもんね!
でもちょっと待ってください。
今までは迷惑かけていなかったとしてもこれからもという保証はないですよね!
だからあなたが信用できないのではなく何かあった時のための保全なのです。
こんなこともあります。
信頼関係で保証人も立てずにお部屋を貸したオーナーさんがいました。
ある日突然、その賃借人さんが亡くなってしまいました。
荷物はそのまま。家賃も払われず。部屋の再募集もできず。これは困りますよね。。。
こうなってしまったらそれこそ大迷惑です。
こういう時のためでもあります。
だから保証会社に入るなんて馬鹿にしているのか!?なんて言ってキャンセルしたり
人間性から審査落ちしたりしています。
そしてあなただから保証会社にということではなく誰でも入るんですよ!
だからバカにしているわけではありません。
オーナーさんも賃貸経営している以上リスクヘッジはしなければなりません。
逆に言えば保証会社に入るのが常識の世の中になった以上
拒めば何かあるのかな?
心証を悪くしてしまうこともありますし
他のお部屋を探すにしてもお部屋が決まる前に
人間性の審査としてマイナスになってしまうと思います。
これからの住み替えはこれが常識です。
気持ちはわかりますが受け入れていくしかありません。
そして私たちもこのようなキャンセルは困るんです。
キャンセル自体が悪いのではなく
オーナーさんにこのような自分勝手なキャンセルが発生した旨を伝えると
管理会社が悪い。
だったら申し込みを受けるな!
管理会社に矛先を向けるオーナーさんもいます。
そしてこのようなキャンセルでもペナルティはありません。
ペナルティを求めるようなことは我々業者も絶対にしてはいけないことです。
みんながみんな少しだけ人に優しくなれれば雰囲気も変わってくるのになぁ~って最近とても感じます。
管理会社としてはオーナー様の気持ちもわかります。
賃借人さんもほとんどの方が常識を持った方です。
オーナさんも我々管理会社も心無いキャンセルに心を持っていかれないようにしないとなりませんね。
逆に非常識なことを言われるオーナーさんもいます。
私たちはそれはダメ。
それはオーナーさんの責任です。等厳しいことを言うこともあります。
その場で納得いかないこともあるかと思います。
法律上賃借人さんに寄り添いすぎでは?と私も感じますが仕方がありません。
それでも結果的に言われたように対応しておいておいて良かったと思っていただければそれで良いです。
厳しいことは言っても本気でオーナーさんに寄り添える管理を引き続き努めていきたいと思います。