こんにちは!島崎です。
ブログを書いている本日は東京23区で真夏日が複数発表がありましたが、
数日前から沖縄などで梅雨入りが発表されたり、台風の予報が出たりと
なんだか不思議な季節だなーと感じます。
目白通りの延伸計画
不思議と言えば、最近連日ニュースで目にするのが、大泉学園近隣の道路の話題です。
大泉学園駅から北側に延びる大泉学園通りを10分ほど歩くと目白通りにぶつかります。
この目白通り(放射7号線)は千代田区から練馬区大泉学園町1丁目付近の北園という交差点で終了していて
その先は住宅街を縫うように道路が通っています。
この北園から西大泉~西東京・新座方面までの道路整備計画が事業中です。
すでにほとんどの区間が収用・整備完了しており、残る区間はごく僅か、、、というよりあと1区画。
という状況で変わらずしばらく時間だけが過ぎていました。
残る1区画が立ち退けない理由
大泉学園周辺にお住いの方でしたらご存じの方も多いと思いますが
残る区画は500年の歴史があるお寺さん「善行院」さんを残すところとなっております。
放射7号線は善行院さんのお墓が建てられている部分を横断する形で計画されており
墓石の移動や移動先の問題で収用には至っていないそうです。
この計画が進んでいく中で私の勝手な想像では
お墓の移動となると色々と法律上や手続きはもちろんのこと所有者の承諾など超えるべきハードルが高すぎる印象だったので
善行院さんの敷地をトンネルで潜ってアンダーパス化などするのかな?
と思っておりましたが、どうやらそういうことではなかったようです。
お墓を移転するためには
・所有者に改装・移転の承諾を得る
・新しい墓地の許可申請、改装の許可申請
・元の墓地の廃止許可申請
・新しい墓地の周辺住民への説明会
・継承者や所有者が不明となっている無縁墓の調査及び遺骨の合祀
・土葬していた遺体を掘り起こして火葬する
などなど、ざっくり調べただけでもこんなにも必要なことが、、、。
ただ、上記の移転手続きの煩雑さだけが理由ではないようです。
道路沿いに残されてしまう?
移転がスムーズに行かない一番の理由として
お墓全てが収用対象ではなく、約200基ある内の130基程が道路計画上にあり、
計画上にないおよそ70基ほどが残されてしまうということが一番の問題だそうです。
歴史あるお寺でこれまでの経緯など考えると複雑な立場だと思いますが、住職さんは道路計画をしっかり受け入れて
立ち退きには前向きのようですが、お墓の移動について東京都との話し合いがうまく進んでいないようです。
そして、移転先候補地がこれまでの規模より狭くなってしまい
全てのお墓を受け入れられないということもあるそうです。
また、こちらでお墓をお持ちの方で近隣に住んでいる場合は移転先が遠くなってしまう懸念や
移転先候補の近隣の方は急にお墓が出来るといった嫌悪感もあると思います。
道路が開通すると利便性は向上しますが、その一方で不自由を強いられる方もいる。
ということなので、何とも言えない感じですね。
すでに事業が開始してから18年
2006年に事業が開始され2018年を目途に完了予定だったのが
2028年完了予定に大幅に延期となっています。
すでに事業開始から18年経過していますが、現在の状況を鑑みると
今後移転等の内容で合意をしたとしてそこからお墓の所有者さんの許可取りや
手続きをしてくので今後4年間で完了は現実的では無さそうですね。
周辺に住んでいる方などはきっと理由などご存じだったと思いますが
このタイミングで全国ネットのテレビでわざわざ連日放送されたのが不思議です。
都知事選も近づいているので、何となくそういうアピールのタイミングなのかなー。
と変に勘ぐってしまう島崎でした、、、笑
ここまで大きな話題とならなくても、道路の計画は多数あるので
身近に起こりうることだと思います。
戦後の復興のために計画され未だに事業が行われていない計画道路が多いので
購入の際には計画決定されている、優先整備路線などに認定されている。
などなど気を付けていただければと思います。
道路等の計画によるお住み替えなども是非、お気軽にご相談ください。
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