今も昔も訪問販売営業に予期しないお金を払ってしまったケースが後を絶ちません
今回は住宅にまつわるたくさんの被害報告がある屋根の訪問販売の注意点についてお話ししたいと思います。
突然、近所で工事をしていてお宅の屋根が壊れているから伺いました
なんて言われたらびっくりしますよね。
私の経験上、住宅に関係する訪問販売はまずトラブラーと断言します。
もちろん親切な業者さんもいるとは思いますが
トラブラーな業者の圧倒的数から自己保全のためにも親切な業者はいない。
訪問業者はトラブラーを超えた詐欺集団と思っておくほうが賢明です。
先日こんなことがありました
私の留守中の自宅に突然訪問営業がやってきて
近所で工事をしていてお宅の屋根が劣化しているので気になりお伺いしました(わざと?東北弁訛り)とのこと。
そもそも数年前に塗り替えたばかりなんですがね!
すると嫁さんが神対応
主人がいるときに来てください。勝手なことは私にはできません。
すぐ近くにいるので、何なら電話して呼びましょうか?本当に屋根が剥がれているんですよね?そんなはずないと思うんですけど。。。話なら主人にしてください。(どうなっても知らんけどって心の中で思いながら)
まぁ、どちらにしても主人と話ができないようなことであれば結構です。
すると分かりました。と帰って行ったとのこと。
数か月後
今度は当社の戸建の賃貸管理物件に同じ人間が訪問営業来たのです。
(印象悪く訛りがあだとなり顔と名前を覚えていました)
そこでも同じ手法で隣の現場から来たものですが、
お宅の屋根が剥がれていてこちらの現場に落ちてきそうだから直してください。
という内容だったらしいのですが
本当に隣で新築を建築中だったので賃借人さんも真に受けてしまい当社へ連絡が来て直してくれるものですか?
と心配な連絡。
この時点で本当か嘘か判断できないので、その営業マンに当社に電話するように伝えてとお話ししました。
どうやらその時点ですでに営業マンはいない
隣の現場からだと信じているので、本当に隣の現場の監督さんに連絡してと伝言したようですが
監督さんもきっと???だったことでしょう!
その日の夕方に当社の工事部が現場帰りに現調しましたが、どこにも異常が見当たらない。
翌日明るい時間に屋根確認。
全く問題なし。賃借人さんにその場で話を伺うと隣の現場とは言ったが会社名は言っていなかった。
工事部の人間が、もしかしてとネットで調べて確認したらこの人だとなり、トラブル業者ということが判明しました。
大家さんに事の経緯をすぐに報告しながら確認していたのですが
大家さんにも早期な対応ということでとても喜んでいただきました。
ハウジングサクセスはリフォームに限らず通常の不動産営業でも現場の重要性を大事にしているので
現場100回という気持ちで売却や賃貸管理をさせていただいております。
現場を知ることにより購入希望のお客様や賃貸の住み替えのお客様への応接も丁寧にできるものと自負しております。
それでもわからないことがあればすぐに調べてお知らせすることも大事にしています。
被害者にならないために抑えておく心得10か条
①下から屋根の不具合が分かることはない←冷静になれば当たり前のことです
②近所の工事現場から屋根の状態が分かることはない←隣からでも簡単にわかるものでもない
③訪問業者の言っていることは信じない←求めてもいない訪問者は敵とみなせ
④必ず話を聞く前に名刺をもらう←会社名、担当者名、住所、電話番号等全てをネットで調べる
⑤絶対に屋根に登らせてはいけない←これ登ったときに屋根を隠れて壊してしまいます
⑥もしたまたま本当に破損していたら、その訪問業者にだけは頼まない←まず破損していることはない
⑦現状雨漏り等で困っていなければ急ぐことはない←自分で知っているところに頼めば安心
⑧火災保険に加入しておく←補償内容はちゃんと抑えておく
⑨火災保険で直せるというのは真実ではない←直せる可能性があるだけ
⑩仮に目視で劣化していてもコケや日焼けが原因のため緊急性はない←風等で剥がれたりものが飛んできて割れることはあるが、その場合はすぐに雨漏りが発生する
訪問営業の話を聞いてしまって、どうしても心配な時の対処3か条
①自宅を購入した不動産屋に相談してみる←業者を紹介してくれこともある
②近所で同じようなことが起きていないか声掛けをしてみる←同じことを各世帯に訪問営業しているか判断できる
③訪問業者をネットで調べる←クチコミで大体のことは想像がつき、企業名で見つからないときは信用に値しない
④悪質業者は業務停止になるので会社を複数戸立ち上げる←他にもグループ会社まで作るので、名前のつながりが出てくることがあるので必ず営業マン名で調べることを忘れてはいけない
金子から一言
世の中普通に生活していて今すぐ結論を出さなければならないことはありません。
それだけ急を要することは事前に色々なことが起きています。今すぐ何とかすれば解決するということはありません。
その場で判断しなければならないことがあったとすれば必ず誰かに連絡をして自己判断はしないようにしましょう。
その時間さえも待てないなんて言うことはありません。
警察に電話しても良いです。後ろめたいことがあればその場から退散します。合法的にだます人もいます。
これが一番要注意です。絶対に一人の判断だけはしないようにしましょう!