最近、不動産価格高騰の話ばかり耳にします
全国の中央値、自分の住んでいる街の中央値、住替えたい街の中央値等
私たちは平均値ではなく中央値で見ていくと良いです。
平均値は一件のとびぬけた価格があると平均値を上げてしまい、現実的ではありません
不動産価格を仮にですが5件で見たとします。
1,2500万円
2,2300万円
3,2700万円
4,2100万円
5,2900万円
平均:2500万円となります。
同じように
1,2500万円
2,2300万円
3,2700万円
4,2100万円
5,7800万円
平均:3480万円となってしまいす。
このように価格が平均値よりも高値の情報が増えれば増えるほど
平均値は上がるので平均値価格よりも安価なものはすぐに成約していきます。
しかし、平均値を見ることによって自己不動産も
平均値以上で売却できると思いこんでしまい高値設定になり苦戦します。
一部の高級地にて高値で販売、成約となると全国平均は一気に上昇します。
そしてこの価格の上昇を招いているのがタワーマンションです。
当社が立地する練馬区にお住まいの方はあくまでも練馬区での平均値で見るべきですが
それでも理想は中央値で判断するべきと金子は思います。
タワーマンションの選び方
一般の住宅では南向きが人気ですが
超高層階のお部屋であれば絶対に北向です。
この高さまでくると向きなんか関係なく明るいです。
逆に南向きの上層階は熱もこもりますが、それ以上に直射日光がすごく暑すぎるのです。
高層階であれば景色は絶景
そんな絶景も毎日の景色なので3か月もすれば慣れてしまい魅力は半減してしまいます。
御呼ばれしたお客さんにはとても新鮮ですが、どんな景色も同じであれば人は飽きてしまうものです。
エレベーターは多ければ多いほど良い
エレベーターは少ないと困ります。
富裕層がお住まいと言っても人の行動パターンはある程度同じです。
エレベーターが少ないと同じ時間帯にエレベーター利用が重なるので待ち時間が長くなります。
人によっては昇降時間が長く感じるかと思います。
昇降時間を気にされないような方が住まわれているとは限りません。
また、年に数回メンテナンスがあるので階段の利用が余儀なくされてしまいます。
台数が多ければ稼働エレベーターあるのでその心配はないですが
その時は人の利用が集中してしまいます。
自家発電がマンションごとに設置させれているかは重要になります
長時間停電のようなことがあると階段利用は余儀なくされてしまうので
個人的にはとても重要と考えます。
さらに高層階になればなるほど携帯電話の電波が悪くなるという声もよく聞きます。
私はタワーマンションに住まう資金力のある人は、購入ではなく賃貸の方が良いかと考えます
いつでも引越できるメリットがあります。
実は高所得者は購入せず賃貸で借りている人が多いです。
購入する場合も自身が経営している法人で購入しているケースだったりで
個人での住宅ローンはそもそも組んでいる人は少ないかもしれません。
このようなことからあこがれのタワーマンションですが
私個人としては夫婦共働き世帯で収入合算やペアローンでの購入は絶対に止める方が良いと考えます。
どちらか一人でローンは払えるけど、あえてペアローンで購入する方は良いとしても
二人の収入を合算して初めて購入できるという世帯はタワーマンションには不向きです。
(離婚はしない前提でのお話しです)
賃貸で借りる場合は家主がどこに住んでいるかはチェックしましょう
海外居住オーナーだと注意が必要です
賃借人 | 個人 | 個人 | 法人 |
---|---|---|---|
賃貸の用途 | 個人及び親族の居住用 | 個人及び親族の居住用以外の用途 | 用途は問わない |
源泉徴収税 | 不要 | 必要 | 必要 |
源泉徴収額 | - | 20.42% | 20.42% |
賃借人から支払われる 月額賃料 | 100% | 79.58% | 79.58% |
このように賃借人に源泉徴収の納税義務が発生する場合があるからです。
相続対策はもう無意味
タワーマンションが流行りだした頃は相続税対策で節税効果があったのは事実です。
路線価評価で相続税をゼロ又は少なくしたりする節税が流行っていましたが
2022年に最高裁でこの考えが覆された判決が出ました。下記読売新聞記事をご覧ください。
節税目的で14億円近くで購入マンション、路線価で評価し相続税ゼロ…最高裁でも相続人敗訴
金子の感覚
タワーマンションに住まうなら賃貸
節税効果を考え法人借りで社宅として利用が一般的。
買うなら法人で購入し賃貸として住まう
実際に住む人は賃貸という考え方。
夫婦共働きで収入合算所得でなければ購入できないのであれば絶対に買わない
実はこのパターンで購入後に後悔されているご夫婦は相当数いるのが現実です。
不動産業の私が言うのもなんですが
住まいなんて3か月もしたら良くも悪くも慣れてしまいます。
絶対に譲れない条件は大事にして、夢や理想は追い求め過ぎず
今ある環境を最大限に楽しみましょう。
一部の超富裕層に目を向けず
『傍にいる大事な家族と明るい時間を過ごせる環境づくり』を大事にしましょう!
そして世間では平均値の話ばかり出ますが
大事なのは中央値です。
上を見てうらやましがる必要もなく、下を見て見下してもいけません。
横を見て大切な和を広げて、今に感謝する生活を送りましょう。
どうせ住むなら帰りたくなる家が良いですよね!
そんな住まい探しのお手伝いをさせていただきます。
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