敷金精算って普通に適正に進めれば何も問題ないのに一昔前の悪しき習慣が今になって困ることが多くなったようです。というよりも法的解釈が間違った賃借人さんが増えたように感じます。
大家さんの場合も入居者さんの場合もずるいことを考えるとろくなことがないです。
今回はなんでもかんでもケチをつけ、自分の行動には責任がない方のパターンです。
この方はコロナの影響で給料が激減してしまい大家さん(窓口は当社)に何とかならないか相談があったのが最初です。実はこの物件は元々別の管理会社が管理をしていて大家さんより当社へ管理依頼のお話しをいただいた経緯でした。入居中に最初にお話を聞いた際に管理会社の対応のずさんさを私も感じ、かわいそうに色々と嫌な思いしたんだろうなぁ~と思ったのが最初の印象です。この時に入居者から相談いただいうちの一つでエアコンの水漏れ。この水漏れについては後日状態がひどくなったので修理ではなく交換までしていただきました。これ以外にも色々とあったのですが大家さんに内容を伝えてみると知らなかったということが大部分(というか全部聞いていないという内容でした)だったので、大家さんには非はない内容でした。大家さんに非がないことは賃借人さんもちゃんと理解をしたようでした。
大家さんもローンを払っている以上家賃をこれ以上負けるのは無理という経済的事情(この時点で賃料収入よりもローン及び管理費等の総額が上回っている状態)もありお預かりしている敷金を一度あてがい、余裕が出てきたらその分を補填するということで協力した頂いたとてもお優しい大家さんなんです。
すると、、、敷金は補填せず。。。退去前にはいくらでしたっけ?なんていう残念な話になりました。もちろん、それまでの間にもちゃんと余裕はできましたか?補填できますか?という連絡をしたうえでの話です。
一見、敷金をなぜ?と思ったかもしれませんが、こちらの物件は最近では珍しく敷金が2か月あったのでリフォームも手掛けている当社としては経験上最終的に帳尻が合うと判断できたからです。それでも通常はこのような対応はしないはずです。
そしてこの度退去することになり少しでも賃借人負担が少なくなるようにできるだけ安く収まるよう職人に無理言ったりして敷金内で抑えました。(あてがった敷金も考慮しています)
約6年お住まいだったので負担割合も多少ありましたがクロス等の張替の負担は無しで実損部分だけで抑え喜んでいただけると思いきや、、、ちゃんと見積書も添付して壁をへこましてしまった補修や床を傷つけた(生活キズではなくあからさまな破損)をリペア、カビだらけで通常のクリーニングでは落ちないレベルまでになっていたので特殊清掃でリフレッシュさせる内容で抑え、さらにはめくりあがってしまっているシートなんかも請求しないようにしてあげたのです。なんとこれだけ汚いお風呂の汚れについてそんなことないと言い始める始末。写真を公開したいくらいです。
するとこの賃借人さんは見積もりを付けているにも関わらずクロスの負担はおかしいって返事。。。破損個所の補修だけでクロスの請求はしていないのに中身を見ずにクレームをつけてくる始末。。。本当に残念な方でした。最初から難癖付ければまかり通ると考えているのか非常識なのか???わかりませんが恩を仇で返すってこのことだなっていう事案です。確かにおかしな清算をするような管理会社もまだまだたくさんありますが、これだけの対応していて同じようにみられたことが本当に残念です。
元々(昔)は貸主側の敷金計算がひどいのが始まりですが、なんでもかんでも賃借人有利と思われるような解釈をする消費者に問題が出てきています。
物件過多になっている現在、このような入居者が